角瓶に関して 2
2020/01/10
角瓶に関して 2
岡山のオーセンティック・バーで「角瓶」を見る事は、少ないと思います。昔から『「角瓶は、バーでは扱いにくい」と良く言われます。値段が安いので儲けがない、と。』
花崎 一夫 氏のエッセイを引用させて頂きます。
仕事の帰りにちょっと寄り、一息ついて、気持ちを切り替える。バーにはそのような、会社と家との間にあるインタースペースとしての役割があると、私は常々考えています。
インタースペースとしてのバーは、会社と家との間にある句読点、あるいは休符のような場所ですから、ここで長居をしようとは思いません。ともかく、さっと飲んで頭を切り替えたい。
シングルモルトでは、ちょっと重すぎる。かといってビールという気分ではありません。このような時、私は角瓶のハイボールを頼みます。角ハイの良さは、さっと飲めて、しかもそれなりに満足のいく味わいがあることです。正にインタースペースで飲むにふさわしい酒の代表カクといえるでしょう。
とのことです。関西地方で老舗の「サンボア」しかり、銀座でも「ロックフィッシュ」はじめ、角ハイをメインにして大成功を修めている元気なバーがあちらこちらに出現しています。
そして、今、「ハイボール・ブーム」が再来し、定着して来たと思います。再度、角ハイをちゃんと味わってもらいたいです。
次からは、角瓶が愛される理由について、お話していきたいです。