それぞれの「寄り道」
2022/03/29
それぞれの「寄り道」
エッセイを紹介いたします。 作者:宮田 毬栄
『BARについての私の記憶は11歳の夏に遡る。終戦後3年目の1948年、小学6年生の夏休みに、母が経営するBAR「ガス燈」で2週間を過ごしたのである。
…
ある日、私は母に聞いた。「みんなお酒が飲みたくてお店に来るの?」母は微笑んで応えた。「お酒なら自分の家でも飲めるのよ。だけど、「ガス燈」に来てくださるの。きっと人は「寄り道」が好きなのじゃないかしら?」「寄り道」という言葉が記憶のどこかに刻まれた。
…』
子どもへの説明として、とても機転の利いた回答に思えました。
少し「寄り道」して帰りませんか?